ブラン 2021 / ドメーヌ・ロマノー・デストゥゼ
ワイナリー: ドメーヌ・ロマノー・デストゥゼ
生産地:フランス / コート・デュ・ローヌ
品種:ヴィオニエ60%、ルーサンヌ40%
タイプ:白
ヴィンテージ:2021
栽培:ビオロジック
SO2:瓶詰め時:25mg/L トータル:28mg/L
※以下、ディオニー様情報
ブラン2021
栽培:ビオロジック
土壌:花崗岩
標高・向き:450m/南~南西
面積:3ha
品種(収穫/樹齢):ヴィオニエ60% ルーサンヌ40%(手摘み/平均28年)
醸造
酵母:自生酵母
発酵:空気圧式圧搾
ステンレスタンクで発酵(マロラクティック発酵あり)
熟成:テンレスタンクと225Lの古樽で熟成
濾過あり・無清澄
SO2:瓶詰め時:25mg/L トータル:28mg/L
アルコール度:13%
特徴
サンジョセフ近郊の高地アルルボスク村のドメーヌに最も近い区画の花崗岩で育つヴィオニエとルーサンヌをプレス後、ステンレスタンクで発酵、ステンレスタンクと225Lの古樽で熟成しました。淡い緑を帯びたイエロー、柚子や早生みかん、黄リンゴのアロマ、軽やかなアタックにジューシーな果実味がじわりと拡がり、ミネラルにほんのり塩味と伊予柑の甘酸っぱさをアフターに感じます。
生産者について(ディオニー様レポート)
2010年6月、夏の輝く太陽を背中にタベル近郊から北へひたすら200km、北ローヌのサンジョセフを目指しました。ローヌ川に対して垂直に向いた急斜面に段々畑が続くタンエルミタージュの対岸に広がるサンジョセフ地区に自宅を構える現当主エルヴェ・スオー。
そのローヌ川右岸から西へ30km、くねくねとした山道の上り下りを繰り返すと秘境のような高地アルルボスク村にあるドメーヌに到着します。
パリ出身のエルヴェは元貴族だという妻の実家が経営するドメーヌ・ロマノーデストゥゼを受け継ぎ、1993年からワイン造りを始めました。16世紀に建てられたお城のような住まいに併設した醸造所は、歴史を感じる重厚感があります。
畑はドメーヌ近辺のドゥー川に続く南東向きの斜面のほか、サンジョセフ地区では珍しいとされるエルミタージュと同じ地質をもつ区画「サンテピーヌ」など合計7ha所有し、すべて南東向きという好立地。昔、火山が噴火した花崗岩が風化し砂地になった標高450メートルの斜面の畑では、病気に強いヴィオニエ、早熟で病気に繊細なルーサンヌ、高樹齢のガメイやシラーが育っていました。標高の高さからブドウにしっかりとした酸がのるのが特徴で、収穫も通常より2 ヶ月ほど遅い10月から開始されます。
目力が強く一見強面のエルヴェですが、笑顔がやさしく気品のある頼もしさが印象的。そんな真摯な彼との対面後、ワインへの期待が膨れに膨れた我々に、答えるかのごとく期待を遥かに超えるレベルのワインが次々とサービスされ驚嘆の声が上がり続けました。それもそのはず、エルヴェはコルナスの自然派生産者ティエリー・アルマンの元で基本的なワイン造りを学び、友人であるダール・エ・リボの元で研修を積んだ真の実力者で、北ローヌの中でも美しく抽出された果実味とピュアという一言だけでは片付けられない繊細な崇高さに目が覚める思いでした。
年々ワインの質が向上し続け、現地での評価も上がっています。除梗なし、低温管理を行わず時間をかけた自然発酵、醸造段階SO2無添加というこだわり、こうした丁寧な醸造方法があの高貴な味わいを生み出す、これぞまさしく深遠なるグランヴァンです。